この古墳群を大和古墳群と呼ぶのは、古墳群の西辺に大和神社が鎮座することによる。群中には、前方後円墳15基、前方後方墳5基、円墳4基の存在が知られている。これらの古墳は、丘陵上の一群を中山支群、扇状地上の一群を萱生(かよ)支群とに分けることができる。したがって「中山古墳群」「萱生古墳群」の呼称もしばしば用いられる。
大和古墳群では古墳間の規模にあまり差がなく、主墳と陪墳という関係ではない。南にある柳本古墳群は主墳と陪墳の傾向が強く、纏向古墳群は主墳と陪墳の関係で構成されている。なお、陪墳といっても強制の殉死をするわけではない。
2014年(平成26年)10月6日、古墳群のうちノムギ古墳・下池山古墳・中山大塚古墳の古墳域を包括して「大和古墳群」として国の史跡に指定された。
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場 所: 天理市岸田町弁天
古墳形式: 前方後円墳
規 模: 全長70m、
後円部径55m・高さ3.5m、
前方部幅30m・高さ2m
築 造: 不明
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場 所: 天理市成願寺マトバ塚
古墳形式: 円墳
規 模: 経50m
築 造: 不明
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場 所: 天理市成願寺矢羽ギ塚
古墳形式: 前方後円墳
規 模: 全長102m、
後円部経46m、
前方部幅40m、高さ5m
築 造: 不明
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場 所: 天理市成願寺平塚
古墳形式: 円墳
規 模: 経54m
築 造: 不明
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場 所: 天理市新泉町星山(大和神社境内 手水舎から参道を挟んで北側)
古墳形式: 前方後方墳
規 模: 全長60m、
後円部経30m、
前方部幅20m
築 造: 不明
大和神社北参道(兵庫町側)より撮影
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大和神社境内にある古墳だが、測量調査しかなされておらず、詳細は不明。

場 所: 天理市兵庫町西羅
古墳形式: 前方後円墳
規 模: 全長110m、
後円部経62m、
前方部幅52m、高さ12m
築 造: 3世紀後半に築造された古墳時代前期前半の古墳と考えられます。
【馬口山古墳については、地元兵庫町では次のような言い伝えが残っている】
馬口山には、勅使の馬の餌場であったとも、大和神社の神馬を飼っていたともいう。また、古墳にかかわって、昔、カミサン(神様)の馬が死んだので池を掘ってソウ(槽)や鞍を埋めたという伝えも残る。
『馬口山古墳関連』
☆ 馬口山古墳-天理市ホームページ
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場 所: 天理市成願寺フサギ塚
古墳形式: 前方後方墳
規 模: 全長110m、
後円部経60m、
前方部幅?
築 造: 4世紀中頃
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場 所: 天理市佐保庄町ノムギ塚
古墳形式: 前方後方墳
規 模: 全長130m
後円部径:60m 同高:10m
前方部幅:55m 同高:7m
築 造: 古墳時代前期後半(4世紀)
古墳南側より撮影
大和古墳群・ノムギ古墳の説明版
ノムギ古墳は、墳丘の全長130M規模を測る前方後円墳である。埋葬施設は、未調査だが、「山辺誌」によると、明治年間に勾玉・菅玉が出土したという。道路建設に伴い、周濠が発掘され大量の古式土師器や鰭付円筒埴輪、須恵器などが出土した。
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場 所: 天理市萱生町ヒエ塚
古墳形式: 前方後円墳
規 模: 全長125m、
後円部経60m、
前方部幅55m
築 造: 古墳時代前期前半(3世紀後半〜4世紀)
古墳北側より撮影 古墳の真ん中を道路が
墳丘の全長が約130Mの規模を測る前方後円墳である。埋葬施設は、未調査ですが、「山辺郡誌」によると、明治年間に勾玉・菅玉・金環・土器などが出土したという。墳丘北側の周濠の外程部が、道路拡幅に伴い調査され、外提を分断する溝の中から大量の古式土師器が出土した。古墳の糞形・規模は、同じ大和古墳群内にある中山大塚古墳に類似し、古墳時代前期前半に築造されものと推測
『ヒエ塚古墳発掘調査現地説明会(2017.2.19)』
第三次調査として、後円部北側の状況を確認するため、南北に幅2M、全長約29.5Mの発掘調査を実施
1.周濠について
幅5.8M、深さ約50Cmの周濠を確認し、南側とほぼ同規模の周濠が古墳の周囲を巡ることが分かった。
2.葺石について
周濠の中には拳大から人頭大の葺石と思われる多くの石材が転落した状況を確認し、周濠内に落ち込んだ転落石を取り除くと基底石を検出しました。基底石には、大きいもので幅約50Cmの大型の石材を用いており、その上に石を積み基底面を構築している状況が分かりました。
3.後円墳の大きさについて
今回の調査と第二次調査で見つかった基底石の位置から、従来想定してた大きさよりも約10M大きくなることが分かった。
直径70M程度となる可能性があります。
4.出土遺物について
周濠や墳丘の盛土から弥生式時代後期〜布留式期初頭の土器片が出土しています。周濠埋土上層部からは、土師器片須恵器片が、周郷埋土の最下層からは土師器片のみが見つかっています。
また、今回やこれまでの発掘調査で埴輪は見つかっていません。そのため、ヒエ古墳は埴輪を持たない古墳である可能性が高まりました。
5.外提について
第1回調査では調査地の地山が南側の畑より高いことから、外提の存在が指摘されませんでしたが、今回の調査区では外提状の高まりを検出しませんでした。
(調査進行中のため見解に変更が生じる可能性があります。とのことです。)
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場 所: 天理市萱生町クラ塚
古墳形式: 円墳
規 模: 経32m
築 造: 不明
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場 所: 天理市萱生町マバカ
古墳形式: 前方後円墳
規 模: 全長74m、
後円部経44m、
前方部幅27m
築 造: 3世紀前半
『マバカ古墳関連』
☆奈良県立橿原考古学研究所マバカ古墳前方部・周濠発掘調査 記者発表資料(2002年11月18日)
☆奈良県立橿原考古学研究所マバカ古墳隣接地の発掘調査現地説明会資料(2004年8月29日)
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場 所: 天理市萱生町ハタゴ
古墳形式: 前方後方墳
規 模: 全長140m、
後円部50mx45m、
前方部幅90mx14m
築 造: 古墳・前期4世紀前後
『波多子塚古墳関連』
☆波多子塚古墳-天理市ホームページへ
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場 所: 天理市成願寺町クリツカ
古墳形式: 前方後円墳
規 模: 全長120m、
後円部経70m、
前方部幅50m〜60m
築 造: 不明
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場 所: 天理市萱生町西ノ塚
古墳形式: 円墳
規 模: 経35m
築 造: 古墳時代中期
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場 所: 天理市成願寺町川下り
古墳形式: 前方後方墳 (前方後方墳では全国6番目の大きさです。)
規 模: 全長120m、
後円部経60m、
前方部幅25m
築 造: 古墳時代前期
←説明版より
『下池山古墳関連』
☆下池山古墳-天理市ホームページ
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場 所: 天理市萱生町西山
古墳形式: 前方後円墳
規 模: 全長114m、
後円部経65m、
前方部幅65m
築 造: 古墳・中期5世紀終り
←説明版より
『西山塚古墳関連』
☆西山塚古墳-天理市ホームページ
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場 所: 天理市萱生町 菅原神社境内
古墳形式: 前方後円墳
規 模: 現状は経25mの円錐形
(復元長約100mの前方部を西に向ける)
築 造: 不明
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場 所: 天理市萱生町大仏芝ノ内
古墳形式: 前方後円墳
規 模: 全長約44m、
後円部高さ3m
前方部高さ3m
築 造: 不明
二ノ瀬池周辺は、奈良県の「まほろば眺望スポット百選」に選ばれている素晴らしい景観を楽しむことができます。
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場 所: 天理市中山町火矢塚
古墳形式: 前方後円墳
規 模: 全長49m、
後円部経30m、
前方部幅26m
築 造: 不明
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場 所: 天理市中山町灯籠山
古墳形式: 前方後円墳
規 模: 全長110m、
後円部経55m、
前方部幅41m
築 造: 古墳時代前期・4世紀前半ころ
←説明版より
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場 所: 天理市中山町大塚
古墳形式: 前方後円墳
規 模: 全長120m、
後円部経64m、
前方部幅56m
築 造: 最古級の前方後円墳
『中山大塚古墳関連』
☆中山大塚古墳 天理市ホームページ
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場 所: 天理市中山町
古墳形式: 前方後円墳
規 模: 全長45m、
後円部径25m・高さ5.4m、
前方部幅20m・高さ約5.4m
築 造: 不明
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場 所: 天理市中山町西殿塚
古墳形式: 前方後円墳
規 模: 全長220m、
後円部経135m、
前方部幅118m
築 造: 古墳・前期4世紀初頭

明治9年、西殿塚古墳が第26代継体天皇の皇后・手白香皇女(たしらかのひめみこ)の衾田陵に治定された。宮内庁は現在、この古墳を手白香皇女衾田陵として管理している。
説明場より→
『西殿塚古墳関連』
☆西殿塚古墳 天理市ホームページ
☆天理市埋蔵文化財調査報告_第7集_西殿塚
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場 所: 天理市中山町殿塚
古墳形式: 前方後円墳
規 模: 全長140m、
後円部経65m、
前方部幅49m
築 造: 古墳・前期4世紀前後
『東殿古墳関連』
☆東殿塚古墳 天理市ホームページ
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